野村総研では、2018年には日本国内のEC市場規模は20兆円を超えると予測しています。
http://it.impressbm.co.jp/articles/-/10749
ますます拡大するEC市場、その一方で伸び悩みの声も聞こえています。
そこで、これからのEC戦略のポイントをご案内します。
(1)多店舗化
ネットショップの多店舗化が進んでいます。
ショッピングモールを複数にわたっての多店舗展開も珍しくなってきています。店舗を増やすということは、それだけ販売チャンネルと増やすということ、伸び悩みの売上も右肩上がりに延ばしていけます。
ただし、全てのネットショップを同時に運営しなければならないので、運営体制の強化も必要です。
(2)海外販売
近年にわかになった海外販売、円安の影響もあって取り組むネットショップが増えています。
マーケットは、中国、ASEAN、北米など様々です。当然市場が異なるので、調査や市場に合った戦略が必要です。もちろん、外国によるコミュニケーション・スキルも必要です。
しかしそれらがクリアできれば、魅力的な市場です。
(3)マルチデバイス化
パソコンからのインターネット接続が減少傾向にある一方、スマートフォンやタブレット機器などからの接続が増えています。ホームページはもうパソコンだけで見るものではなくなっています。
実際に、パソコンよりもスマートフォンからのアクセス、注文が増えているネットショップも少なくありません。
すぐできるマルチデバイス化はスマートフォンへの対応、まずは「スマホ化」に対応しましょう。
上記の3つの要素には共通点があります。それは「商圏拡大」です。
様々なショッピングモールに出店することで、そのモールの利用者を自社の商圏に取り込めます。
国内を飛び出し、海外に足を延ばすのも商圏拡大です。また、インターネット利用機器に幅広く対応することでその利用者を取り込むことができます。
商圏を拡大し、アクセス数を増やすことで母数を増やす戦略、伸び悩んだネットショップにとって心強い戦略となります。
ただし、まだまだ成長過程にいるネットショップは、ホームページを改善してコンバージョン率を上げる、客単価を上げるなどといったことが先にとるべき戦略です。